多汗症とは

「多汗症」とは、体温調節の役割を担うエクリン汗腺の機能亢進により、全身性あるいは手のひら、顔、脇、足の裏、頭部などの局所性に必要以上の汗をかいて日常生活に支障をきたしてしまう疾患です。

KSP多汗症外来では、保険診療として実施できる「脇」と「手」の多汗について診療を行います。外用剤を使用頂くことで、日々汗に悩まれる方に対して治療方法を提供します。

対象者

過剰なわき汗や手汗によって日常生活に支障が出て困っている方

(例)

  • 汗ジミが心配で着る服の色が限定される
  • 電車の中でつり革を持つときに脇の汗ジミが気になる
  • 人と手をつなぐのがこわい、握手ができない
  • 制汗剤が手放せない
  • 1日に何度も着替えたりシャワーを浴びる
受診の手引き

薬物療法

医師による問診を通して、抗コリン外用薬の処方を行っています。

  • 処方は診察をしたうえで医師の判断で行います。症状によっては処方できない場合がございます。予めご了承ください。

抗コリン外用薬の作用機序

  • エクリン汗腺(発汗することで体温調節の役割を担う)のムスカリンM3受容体に結合
  • 発汗を誘発するアセチルコリンの作用を阻害
  • 発汗を促す信号をブロック

エクロックゲル(ソフピロニウム臭化物)

【特徴】容器の吐出面やアプリケーターにより、薬液に直接触れることなく塗布が可能です。

【使用方法】1日1回、適量を腋窩に塗布

【主な副作用】皮膚炎、紅斑、掻痒感、湿疹、刺激感、口渇、排尿障害

ラピフォートワイプ(グリコピロニウムトシル酸塩水和物)

【特徴】1回使い切りのワイプ製剤で、簡便かつ衛生的に使用することができます。

【使用方法】1日1回、1包に封入の不織布で薬液を両腋窩に塗布

【主な副作用】羞明、散瞳、霧視、ドライアイ、排尿困難、頻尿、口渇、接触皮膚炎、湿疹


アポハイドローション(オキシブチニン塩酸塩ローション)

【特徴】プッシュボトル型製剤で、簡便かつ衛生的に使用することができます。手汗を抑える薬剤です。

【使用方法】1日1回、就寝前に適量を両手掌全体に塗布

【主な副作用】口渇、接触皮膚炎、湿疹、紅斑


受診頻度

2週間~1ヶ月に1度、受診を推奨

料金の目安
当院でのお支払い

初診:約1,000円

再診:約500円

薬局でのお支払い
  • システム利用料はありません。
  • 当院でのお支払いの他に薬局でのお支払いがあります。
当院でのお支払いについて

保険診療として3割負担の場合の料金の場合、初診1000円前後 再診500円前後です。

薬局でのお支払いについて

処方されるお薬や日数によってお値段は異なります。
詳しくはご登録いただいた薬局にご確認ください。

  • 初診の場合にお薬手帳や健康診断結果などの基礎情報がわかるもののご登録がない場合や、その内容によっては処方日数に制限がかかる場合がございます。
よくある質問
  • 外用薬について、妊婦・授乳婦への投与は可能ですか?

    妊婦・授乳婦を対象とした臨床試験が未実施であり安全性が確立していないため、当院では妊婦及び授乳婦への処方は行っておりません。

  • 子どもへの投与は可能ですか?

    お薬の処方は医師の判断によって行いますが、エクロックゲルは12歳以上、ラピフォートワイプは9歳以上であれば処方可能です。

  • ほかの原発性局所(手掌、足底、頭部・顔面)多汗症に対する適応はありますか?

    原発性腋窩多汗症以外の適応はありません。腋窩のみにお使いください。

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