疾病の概要
糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)の値が慢性的に高い状態が続く病気です。
健康な方では、血糖値が上がると「インスリン」というホルモンが分泌され、ブドウ糖を細胞に取り込み血糖値を下げます。糖尿病では、インスリンの分泌量が不足したり、作用が弱くなったりするため、血糖値が高い状態が続きます。
初期の糖尿病は自覚症状が乏しく、健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘されて発見されることが多い一方、治療に進まず放置されるケースもあります。放置すると動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中、網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こす危険があります。

糖尿病治療の目的は「合併症を防ぎ、健康寿命を保つこと」です。生活習慣の改善を基本に、必要に応じて薬物療法を組み合わせ、血糖を良好にコントロールすることが大切です。
対象者
- 糖尿病の既往があり、継続的な治療を希望される方
- 安定して血糖コントロールができている方
※まだ診断を受けていない方、初めて治療を始める方は、対面診療をご案内する場合があります。
※オンライン診療を安心して続け、健康状態を良好に保つためには、定期的な血液検査が必要です。必要に応じて、当院(用賀アーバンクリニック)やお近くの医療機関での検査をご案内します。
対症療法
主に生活習慣の改善と薬物療法を組み合わせて行います。
・食事療法
食べすぎを防ぎ、栄養バランスの良い食事を心がけます。必要に応じて、医師が具体的な食事内容をアドバイスします。
・運動療法
ウォーキングや軽いジョギングなど、体力や病状に合わせた有酸素運動をおすすめします。継続することで、血糖値の改善や体重管理につながります。
・薬物療法
生活習慣の改善だけでは十分でない場合、必要に応じて内服薬や注射薬を使用します。薬の種類や量は、患者さまの体質・生活習慣・合併症の有無などを考慮して決定します。
※処方は診察をした上で医師の判断で行います。症状によっては処方できない場合がございますので、予めご了承ください。
療養計画書について
2024年6月1日に施行された診療報酬の改定に伴い、高血圧、糖尿病、脂質異常症を治療中の患者様に対して、「生活習慣病療養計画書」を作成していきます。
これは、年々増加する生活習慣病対策の一環として開始された制度で、個人に応じた「療養計画書」を作成し、より専門的・総合的な治療管理を行っていくことを目的としています。
患者様には、個別の目標設定や血圧・体重・食事・運動に関する具体的な指導内容、検査結果をまとめた「療養計画書」を作成します。初回のみ、計画書への署名(サイン)が必要となりますので、ご協力をお願いいたします。
療養計画書発行の流れ
①診療の中で、治療の計画を立てる
②(初回のみ)「療養計画書」を作成し、患者様へ郵送
③(初回のみ)「療養計画書」に同意、署名(サイン)をいただき、返送
④治療を進める(4か月ごとに計画書を見直し、交付します。再署名は不要です)
治療頻度と流れ
診察は 月に1回程度 が目安です。
※3~6か月ごとに血液検査を行い、その結果をもとに治療方針を調整します。血液検査は、健康診断で行ったものでも問題ありません。治療計画に必要な血液検査のタイミングについては、医師と相談しながら決められます。
毎月の利用イメージ(例)オンライン診療・定期検査・治療のサイクルを繰り返します

料金の目安
診察料:
当院でのお支払い
初診:約1,300円
再診:約1,500円
システム利用料:980円
薬局でのお支払い
※当院でのお支払いの他に薬局でのお支払いがあります。
当院でのお支払いについて
保険診療として3割負担の場合の料金の場合、
初診1,300円前後 再診1,500円前後
システム利用料 980円(オンライン診療システムの利用にかかる費用です)
薬局でのお支払いについて
処方されるお薬や日数によってお値段は異なります。
詳しくはご登録いただいた薬局にご確認ください。
※初診の場合にお薬手帳や健康診断結果などの基礎情報がわかるもののご登録がない場合や、その内容によっては処方日数に制限がかかる場合がございます。
よくある質問
- Q 糖尿病と診断されたら、必ず薬を飲まないといけないですか?
- 初期の糖尿病は生活習慣の改善だけで血糖がコントロールできる場合があります。薬物療法は医師が必要と判断した場合に行います。
- Q 甘いものを一切食べてはいけませんか?
- 完全に禁止ではありません。量や頻度を調整しながら楽しむことは可能です。食事全体のバランスが大切です。
- Q 通院ができません。オンライン診療だけでの受診はできますか?
- オンライン診療のみでの継続も可能ですが、糖尿病の管理には定期的な血液検査が必要です。そのため、3~6か月に1度は当院(用賀アーバンクリニック)またはお近くの医療機関で検査を受けていただく必要があります。検査結果をもとにオンライン診療を行うことで、安心して治療を継続していただけます。
- Q 現在、他クリニックに通院しています。薬も処方されているのですが、同じ薬を出してもらうことは可能ですか?
- 他院に通院中の方でも受診できます。普段処方されているお薬をご希望の方はおくすり手帳のご登録をお願いいたします。ただし、お薬は医師の判断で処方されるため、症状によっては処方できない場合がございます。予めご了承ください。